1986年1月に香港へ行きました。
ここでの出来事を一つ。
この時は、キャセイパシフィックの伊丹発台北経由香港行を利用しました。
今にすると伊丹発の国際便と香港は啓徳空港だったというのはかなりの懐かしさを感じます。
搭乗した飛行機は台北(桃園)を経由して無事に香港へ。最近はどうかわかりませんが、この時は桃園で一度全員機体から出ました。そして待合室で待っていて呼出し後また同じ機体の同じ席に座りました。
香港に到着して伊丹で預けた手荷物を待っていたのですが、いくら経っても出てきません。そうこうしている内にターンテーブルも止まってしまいました。早く降りたので別な人が間違えて持って行ったとしても気づきます。さて、どうしたものかと思い。係員に相談。
するとある所につれて行かれ、カーゴを指さしました。
そのカーゴにはぽつんと一つ、私の手荷物が。話を聞くと、私が搭乗した約1時間後に出発した同じキャセイパシフィックの伊丹発香港行の「直行便」にあった荷物で、誰も引き取りが無かったのでここに置いたという事でした。後から出た直行便の方が先に香港に着くというダイヤだったのです。
つまり、伊丹での係員が間違えて直行便の方に荷物を載せてしまい、私より先に荷物が着いてしまったという事なのです。もちろんタグを照合したら一致していました。
今は電子化によるチェック体制でこの様な事はまず考えにくいと思いますが、今から約30年以上前、まだ航空業務にもアナログさが残っていた時のお話でした。