台北で見る「北平」の文字



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台北の街を歩いていたらしばしば「北平」という文字を見かけます。
中国語読みで「ペイピン」です。
この北平は中国、北京の事なのですね。
ではなぜ北京が北平になったかというのは1925年の辛亥革命まで戻らないとならないのですが、革命後蒋介石によって中華民国が成立。その際に首都は南京となり、北京は「北平」と改名されています。そして太平洋戦争が終了し、今度は国民党と共産党の内戦の後、今度は共産党中華人民共和国が成立、北平は北京と再び改名され、同時に首都となり現在に至っています。
共産党を認めない当時の国民党にしてみれば、自分たちが改名した「北平」を共産党により北京に改名されても、その呼称も認めるわけにはいかなかったのでしょう。
実際、私が初めて台湾に行った1988年はまだ国民党一党支配が続いており、公的機関やメディアも北京の事は「北平」と言っていました。訪れた台湾第3の都市、台中の夜市で食べたとても美味しかった饅頭も、お店の看板には「北平包子」でした。ちょっとうろ覚えですが、地図にも北平と表記されていたと思います。
現在の台湾と中国の関係を見ると歴史の遺物とも言えそうなこの「北平」という文字。
今回の台湾旅行でこれを見て、まだ残っているんだなぁと思いました。

ちなみにこの写真にあるのは北京ダックのお店のようです。

2018.5.4
Camera : Sony DSC-HX90V

※この記事は昨年5月に別ブログで紹介したものを若干加筆、修正して当ブログに移動したものです。ご了解下さい。